2−1、商品選択

商品選択のポイント

資産配分が決まったら、商品選択です。
どのような商品が得になるのかは、商品の内容だけでなく、1回に投資する金額によっても違ってきます。

それぞれの資産分類の中で、日本のETF、海外ETF、インデックスファンド、アクティブファンドから気になったものを比較しました。
その中で、有利な商品を選択していきます。
比較のポイントは、コストです。

私の資産配分では、世界株57%、日本株6%、商品7%、世界債券27%、世界REIT3%となりましたので、配分の多いものから商品を検討していきます。

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世界株での商品選択

A、ベンチマークの選択

まず、世界株の運用のベンチマーク(運用成績をどの指数に連動させるのかを決めます)として、何を採用するのかを考えます。
ここでは、世界株のベンチマークとして、「MSCI Kokusai」を採用します。
「MSCI Kokusai」とは、MSCI社によって開発された指数で、日本を除く世界の株価の様子を測定する指数です。
採用されている国は22カ国で、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、アイルランド、イタリア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国です。
それぞれの市場の時価総額から、各国の株の組み入れ比率をMSCI社が判断します。
今、現在では、アメリカ52%、英国12.02%、フランス5.5%と続いています。

この指数を採用したのは、日本を除いた世界株を測定する指数として、代表的で最も利用されている指数だからです。

B、世界株の商品選択

次は、MSCI Kokusaiに連動するETF、ファンドをピックアップして、商品の有利性を比較します。
以下、簡単に表にまとめてみました。

おススメ 市場 コード 銘柄名 投資単価 信託報酬 信託財産留保額 販売手数料 購入場所
1位 NYSE Arca TOK ISHARES MSCI KOKUSAI INDEX 約5万円〜 0.25% −− 31.5ドル〜(楽天) 楽天証券
2位 −− −− PRU 海外株式マーケット・パフォーマー 1万円〜 0.8400% 0.200% −− 投信スーパーセンター

C、コメント

比較の結果、一回の投資金額が10万円を超えるなら、TOKが有利だと判断。
毎月1万円程度積み立てをして行くなら、PRU 海外株式マーケット・パフォーマーが有利。
TOKの場合、少額だと初めの経費が4千円程度はかかるので、10万円を切る少額投資には向かない。
だが、10万円を超える場合には、毎年の信託報酬がかなり安いのでお勧めである。
長期で運用すればするほど、コストはリターンに影響するので、長期での資産運用を考える場合には、TOKを勧める。現在、TOKが購入できるのは、楽天証券のみ。
一方、PRU 海外株式マーケット・パフォーマーは、投信スーパーセンター での購入がお勧め。

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世界債券での商品選択

A、ベンチマークの選択

世界債券のベンチマークとしては、シティグループ世界国債インデックス(除く日本)を採用する。 理由は、世界債券の指標で一番広く採用されているからである。 シティグループ世界国債インデックス(除く日本)は、シティグループ・グローバル・マーケッツ・インクが開発した、世界主要国(2007年8月末現在、23カ国)の国債の総合投資利回りを各市場の時価総額で加重平均し、1984年12月末を100として指数化したものです。 日本を除く債券に広く投資した時のパフォーマンスを計る指標となっています。

B、世界債券の商品選択

おススメ 市場 コード 銘柄名 投資単価 信託報酬 信託財産留保額 販売手数料 購入場所
1位 −− −− PRU 海外債券マーケット・パフォーマー 1万円〜 0.68% 0.1% 0円 投信スーパーセンター

C、コメント

海外債券を対象にしたETFは、今のところ日本では上場されていない。また、海外債券に投資する海外ETFの取り扱いもない。
海外債券に投資するETF自体は、アメリカ市場には上場されていますが、日本の証券会社を使って投資することはできません。時代が進んで、幅広く投資できるようになるのを待ちましょう。

ですので、海外債券に投資するには、ノーロードのインデックスファンドを利用するのが一番便利です。
海外株式でもお勧めした証券会社ですが、投信スーパーセンターで、お勧めの投資信託を購入できます。
毎月、一定金額をきめて積み立てることもできますので、今が安いかどうかわからない人は、毎月一定額を積み立ててみてください。

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